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小玉石を巡る冒険 その3の補足

興玉命の補足

この神を検討した際、『信州の神事』所載、長野県神社庁による祭神リストをひと通りチェックしたのだった。その結果報告を書き忘れてしまった……。

このリストには摂末社までは載っていないし合祀や相殿神については非常にいい加減なため、とりあえずの確認以上のものではないが、見たところ、長野県内で興玉命(らしき神)を祀っている神社はたった1社しか発見できなかった。

上高井郡高山村、赤和神社
祭神:興玉大神

詳細は不明。相当にマイナーな神社らしく、ネット検索ではほとんどヒットしない。当たるのは「赤和観音」ばかり、それも桜の名所としてだ。しかし明らかに同じ場所を撮影した桜の風景写真で「赤和神社のしだれ桜」みたいなタイトルのものがひとつだけ見つかったので、もしかしたら神仏習合の形を遺し、赤和観音と一体化しているのかもしれない。
今のところこれ以上いえることはないが、ただ、式内論社「高杜神社」(諏訪御子神の高杜神を祀り、神紋は立梶、御柱祭もやっている)が間近にあるので、諏訪信仰となんらかの関連を持つ可能性はある。

もうひとつ、旧・真田町の小玉神社もちょっと気になった。諏訪神を祀る神社だが、これは興玉命との関連で取り上げるのではなく、「3つに割れた大岩の上に本殿が建っていて、割石明神ともいわれた」とのことで、磐座信仰と「小玉」というタームの同居例のひとつとして挙げておきたい。
他にも小玉神社という社名は県内外を問わずぼちぼち存在するようだが、これもまだ仔細には調べていない。とりあえず、当たり前の話だが「人名、地名も含め、小玉/児玉という語は別段珍しいものではない」ということはいえる。

つまるところ、ざっと概観した限りで、興玉命は信濃國で一般的に祀られている神とはいい難い。そのことだけを確認しておきたい。

あともうひとつ補足。
これは「御子神十三柱の再検討」における補足でもある。

集めた資料を改めて眺めていて、今さっき発見したこと。
子袋石システムの中のどこかに本来は槻井泉神がいたのではないか、ということを「小袋石に集う神々」ではほのめかしたわけだが……。
葛井神社を奉祭した九頭井太夫矢島家は、槻井泉神を祖神と称していたそうである。
しかも、この神は「建御名方の孫神」であると考えていたようだ。
「御子神十三柱の再検討」で当たったいかなる資料でも槻井泉神は登場していない。他の神と異名同神である可能性も踏まえて追跡していかねばならないが、私の中では、諏訪にこの神がいる必然性が俄然高まった。

今のところ、そこまでの話。

というわけで、次回、改めて玉依比売命神社へ!

*****

メモ書き程度の追加(110421)

・玉諸神社(甲斐式内社)
 この場合は「たまもろ」と読む。
 論社のひとつは国魂なので無関係。
 もうひとつは、水晶原石を御神体としていたので、石としてのタマの意味はある。
 いずれも「モロ」である以上、それはムロヤマ、モロヤマなどの神座を意味する。
 三輪山の別名「三諸山」、守屋山の旧名「森山」、その他各地の「室山」「小室山」「大室山」等。

・玉諸神社(東近江近辺に3社あり)
 3社とも祭神はスサノオ。
 こちらは「たまお」だが、近在の「玉諸山(たまのお・やま)」に根拠を持つ模様。
 であれば、やはり「もろ」が本来である可能性が高い。

いずれも、玉尾社との直接の関連を想定するのは難しそうだ。

「玉の緒」といった場合は「へその緒」のイメージを彷彿させる。
小袋石との相性は非常にいいが、関連については想像するほかにできることはない。
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