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絶対秘仏萌え! その2

謎の浅草寺本尊1

絶対秘仏に関しては、その「絶対度の高さ」が気になるところです。
そして、漏れ伝わるわずかな情報に我々は食らいつくわけですが、さて浅草寺はといえば、比較的絶対度が低いといえます。なぜなら、あの、日本国二千年史上最低最悪国家システムである大日本帝国の横暴により、近代において実見がなされているからです。

……と、なにで読んだのか探してみたんですが、どうしても見つかりません。
そんなんばっかだ! ごめん!
とはいえ、秘仏ファンにはよく知られる広く流布した話なんで……とりあず、典拠はスルーとさせていただきます。とりあえず、ね。
まあ、ネットで拾う分にはそれなりに記事が見つかるんですけど、オフィシャルな性質の記事が見つからないんですよね。

毎日新聞社編『秘仏』に出てたとばかり思ってたんだけど……違った。
でも、二月堂の十一面観音に関しては、この本に載ってる論考が大基本です。

さて、とにもかくにも、ご存じない方のために、この実見のエピソードをざっとおさらいしておきましょう。
間違いの指摘、典拠のわかる方等いらっしゃいましたら、ぜひご教示ください。

えー、確か時代は明治初期です。フェノロサの影響なんかもあったのかわかりませんが、政府が神祇官等を3人ばかりを送り込んで、強引に御本尊の宮殿を開扉させたとか。
この検分の結果として伝わる話では、本尊は数十センチばかりの木造聖観音像で、かなり朽損していたらしい。確か腕はなかったとかだったかな。たび重なる火災の影響も当然あったのでしょう。ま、絶対秘仏がひどく傷んでいるというのは定番パターンのひとつですから、納得といえば納得です。

うちひとりが、なんと、実見をもとに図面を起こしています。しかしながらこの話、立ち会ったメンバーが次々に急死するというファラオもびっくりな呪い話のオマケ付きで(仏さまは呪わんと思うんだが……まあ神仏習合してるから仏罰もアリなのか)、図面を所有する遺族が「おそれおおい」ということで浅草寺に奉納、これまた厳重に秘されてしまった、とのこと。

うーむ。「絶対秘仏度」の落ちる話としておさらいしたはずなのに、今となっては、結果的にむしろ神秘性を高めるエピソードのひとつとして機能しちゃってますね。
ましてや典拠が示せないんじゃ、まんま伝説だろ、これ……。

うーん、さすがの霊験!

……って話じゃないですね。ちゃんと典拠を探せと。

ところで、空襲でほとんどの伽藍が焼けたのは、当然明治の実見より後のことになるわけですが、「御本尊はあらかじめ避難していて無事だった」との話が伝わっています。この件はちゃんとオフィシャル・ガイドブック(※注1)に書いてありましたよ、はい。
実際、本堂の中だけ見ても、江戸期以前と思われる仏像がけっこう残ってるんで、普通に信じてよさそうですね。周りに配置された仏像が残ってるのに本尊だけ焼けるってことはありえないでしょ。
以上によって、意地悪く囁かれ続ける「実は存在しない説」は却下です。

いっぽう、「一寸八分の金無垢の像」という俗説も根強く囁かれています。こっちのバージョンのみ聞きかじっている方は、上記のエピソードに、あれ?と思ったことでしょう。しかしながら、この形態は江戸期に徳川家が奉納した金銅像と一致しているとのこと。この徳川像は江戸期の出開帳などで公開されたこともあり、今も御本尊と一緒の宮殿内に現存するそうなので、目撃者からの伝聞がこのような噂を呼んだものと考えられます。もしかしたら、三井寺の弥勒菩薩の伝承も混じってるのかも(黄金の小像という点が似ている)。天台系寺院として。
なんにせよ、江戸時代から続く噂となれば、そりゃ根深いのも無理はないですな。

今回はそんなところで。
次回は、浅草寺創建の背景となる、当地の古代状況についてあれこれ考察じゃなかった妄想したりまとめてみたりしたいと思います。

いつになったらレポートに辿り着くんでしょうか……。




注1)
「図説 浅草寺 いまむかし」(編集・発行:金龍山浅草寺)
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