スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

そこにあるはずのない白鳳仏 序章

諏訪は本当に仏教不毛の地なのか?

さて。
私は当ブログ立ち上げ時より、いくつかの「大ネタ」を構想しています。
そのひとつめに、いよいよ着手することにしましょう。

なにしろ大ネタということで(笑)、段階を踏んでいく必要があります。まずはこの話の背景確認から始めなければなりません。……地元の人には退屈かもしれませんが、まずはお付き合いください。

えー、多少なりとも歴史や伝統に興味を持つ人にとって、自らが住む(もしくは生まれ育った)地域の歴史の特異性というのは、自負であり、誇りでもあります。特に諏訪という地はその特異性を前提に、異常に多くの郷土史家、もしくは郷土史家予備軍、さらには、歴史に興味を持つ素人を抱える地域です。そして……その特殊性の軸になっているのが、ほかならぬ諏訪信仰であることは言うまでもありません。

諏訪の歴史、すなわち諏訪祭政圏の特殊性については、今までにも繰り返し述べてきました。まず、ミシャグジ神の祖形を奉じた(と思われる)縄文文化が比類なき繁栄を見せ、その祭政圏の強固さゆえ、弥生文化、古墳文化ともに限定的な影響しか受け入れず、はね返し続けてきました。奈良時代に至るまで独自の体制を保ち続け、ゆえに仏教の流入も遅く、本地垂迹説によって諏訪神社の神官が体系的に仏教を受け入れるまで、仏教を拒否し続けてきたわけです。……と、まあ、そういう定説なわけです。

私も諏訪人である以上、そうした諏訪の特性に愛を感じています。「こまったもんだな~」と思う部分も多々ありますが、それを含めての愛です。
しかしながら、アニミストであり、諏訪信仰マニアであると同時に仏像マニアでもある私としては、「神仏習合」をまた、こよなく愛するわけです。そして……理念が先か経験が先か、それは知りませんが、私の生まれ育った実家は、諏訪神社の神宮寺跡地にあったわけですね。
そりゃあもう、神宮寺ってものには(ましてや諏訪社の神宮寺には)並々ならぬ愛とこだわりがあるわけですよ。

ところが。
この地では、神宮寺の旧跡ってものが、あまりにもないがしろにされすぎているのです。
えーと、下諏訪神社(←諏訪大社下社の古称です)の本地仏を奉る本堂に、三重塔、弥勒堂、仁王門、鐘楼、開山堂、本坊に庫裏、いくつもの鎮守にいくつもの池を抱えた広大な庭園、加えて26院坊を擁する高野山直属の大寺院があったというのに、まーったく! なーんにも! 痕跡が残っていないのです。
人々の記憶にすら!

……という話の、とっても端的な例証として、私はこのサイトを紹介したい。

http://www.d1.dion.ne.jp/~s_minaga/sos_kamisuwa.htm

タイトルページはリンクに入ってますが、ここでは、失礼ながら当記事に関連する諏訪神社神宮寺の記事に直リンさせていただきました。

いやね。私は、下社神宮寺のことをネットで調べ得るのか?という疑問の下に、ほんの遊び心で検索チャレンジをしてみただけなんです。そしたら、このとてつもないサイトにブチ当たったわけです。

この、資料収集の鬼、フィールドワークの鬼のminaga氏がですね、

残念ながら、下社神宮寺跡を明確に知ることは叶わず。(神社、附近での聞き取りをするも、誰も知らず。)絵図や現状からの推測も困難と思われる。

って、書いてらしたんですよ。

いや! もう、ね。
神宮寺に愛を抱く諏訪信仰マニアの私としては、いや、それ以前に地元出身者として、この記事を読んで深く恥じ入った次第ですよ。つーかなんつーか、ぶつけどころのない怒りを感じたというかね。

附近での聞き取りをするも、誰も知らず。

ああ、情けない!
オレに聞いてくれよ!

というわけで、思わず、メールしてしまったわけです。
「もし、またいらっしゃる機会がありましたら、詳細にご案内いたします」。

そしたら……ほんの2~3ヵ月後に、彼はやってきました(笑)。
すごい人です。
いや、本当にね。跡形もないんですよ?
それを見に、わざわざ関西方面から訪ねてきてくださったのです。

というわけで、下社神宮寺の旧跡に関しては、上記のurlをご参照ください。

……で、本題に戻るとですね、それだけの大寺があった。武田信玄(正確にはそれを受け継いだ勝頼)再興の大寺が明治維新まであったというのに、地元民がそのことをきれいさっぱり忘れ去っている(もしくは忘れたフリをしている)。

最初に書きました。
「多少なりとも歴史や伝統に興味を持つ人にとって、自らが住む(もしくは生まれ育った)地域の歴史の特異性というのは、自負であり、誇りでもある」と。
にも関わらず……?

そう……そこがまさに、諏訪の特殊性の裏返しなのです。

なんだか書いてて力が入るので、前提編、次回に引っぱります。
ま、前提編なので、さすがにもう1回でまとめますけど。
すいません。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LooseFrog

Author:LooseFrog
基本的に怠惰で、社会人として問題の多い中年男です。
でも、興味の対象には嬉々として食いつきます。

loosefrog★gmail.com
(@に置き換え願います)

デタラメやカン違いや不適当な素材の使用等ありましたら、ご指摘ください。
もちろん、助言や感想も歓迎いたします。

***

字が小さいとの御指摘をちょくちょくいただきます。
P盲な私がいまさら細かいところいじるとワヤになりそうなので、ブラウザの拡大機能の使用を推奨いたします。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。