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絶対秘仏萌え! その8

善光寺如来に御対面3

善光寺の御開帳にお出かけになる方にアドバイス。
って、御開帳が終わってからする話じゃありませんが、ま、6年後の参考までにひとつ。

普通の観光寺の拝観時間は、朝9~10時から、夕方は4~5時ころまでというのが一般的です。しかし、庶民の味方・善光寺だけは違います! かつてはお籠りと称して多数の信者が泊まり込みで参拝する風習があったらしいのですが、さすがに廃絶してます。その名残というわけでもないのでしょうが、早朝から夕刻まで、内内陣に入っての参拝が可能なのです。

夕刻が何時までか、正確なところがわからないことをお詫びしますが、早朝6時ころから始まる「お朝事」直後くらいのタイミングで参拝するのがおすすめ。宿坊からの団体さんの波に乗ったり、やり過ごしたりすれば、御本尊参拝もお戒壇巡りも自由自在です。

zen0201.jpg

というわけで、早朝の仁王門前にやってまいりました。

ちらほらと人はいますが、御開帳真っ最中の賑わいとは無縁です。
この門の仁王像は、高村光雲作。無論、古仏としての価値はありませんが、近現代の仁王像としては出色の出来だと思いますです。

んで、写真はありませんが、この門の裏側には、向かって左側に三面大黒天。右側に青面金剛が祀られています。どっちもかなり怖いです。

……と、ここで「ん?」と気づく人は相当な通ですが……この、「仁王門裏に三面大黒天と青面金剛」というスタイルは、浅草寺と一緒なんですね。
その点については、別に比較編を立てようと思ってるんでここでは触れませんが、ただまあ、表の仁王が高村光雲ってことでわかるように、浅草寺同様に新しいものなんで……。
仁王門自体、明治に燃えてるんで、これは大正の再建です。それでも見事なものですが。

zen0205.jpg

午前7時すぎの仲見世。それでもけっこうな人出ですね……。

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山門、そして山門から透かし見る本堂。
この構図、計算されてますねー。いや、写真がじゃなくて、伽藍としての話ですよ?

修理が終わった山門には、拝観料別途必要ですが登ることができます。上層には四天王に囲まれた文殊菩薩の騎獅像が奉られています。等身以上の法量を持つ堂々たる群像ですが、美術品としても古仏としても……まあ。うん。
周囲には八十八か所だったかな、門の上層で非常によく見受けられる、巡礼シミュレーションパターンの小仏がズラリと並んでいます。

しかし……この手のプチ巡礼仏群で、オリジナルの像容を意識したやつって見たことないですね。江戸のキンキラの同一作風で、個々の尊型パターンを押さえてるだけです。
まあ、オリジナルが秘仏だらけだからしょうがないんだろうけど……もう少し真面目にやってもいいんじゃないだろうか、といつも思います。

とはいえ、本堂と同時期建立の堂々たる山門。国内有数の規模ですからね。急で狭い階段を登り降りするのも楽しいですし、見下ろす景色も雄大ですから、500円払っても損はしないんじゃないでしょうか。
……本音をいえばせめて300円くらいにしとけ、と思いますけど。

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そして、神々しい(あ、違った!)回向柱を前にした、堂々たる本堂!

回向柱には、早朝でもそれなりに人がたかってます。日が高くなると、これが大行列になるわけで。
ま、並ぶのも参拝イベントのうち、と考えるみなさんもいるのでしょうけどね。

ここで、大勧進の偉い人がやってくるぞとおふれがあって、「御印紋」「お戒壇巡り」と並ぶ3大イベントである「御数珠頂戴」のチャンスがあったのですが、逆に「これは余裕を持って御本尊に迫るチャンス!」と見てスルーしました。そっちが本来の目的なんだからしょうがない。

……で、当然ながら、本堂に踏み入ったのちは写真がありません。

堂内は、その壮大さ、瑠璃壇(通常の須弥壇に相当)上の特殊な構造といったところが見どころで、内陣の左右に江戸期の丈六弥勒仏と延命地蔵が向かい合っている程度で仏像マニア的にはほとんどそそりません。このへんは、浅草寺のみならず、江戸の参拝観光で隆盛を見た寺院の共通項のように思います。ま、「延命地蔵」って聞いた時点で、もう仏像マニアとしては萎えてしまいますね。

前立本尊には、読経の合間を狙って間近に迫ることができました。
いや、ほんと間近に。1メートルくらいの距離で見られましたよ。前立だからこそ、という面もあるんでしょうが、それにしたってねえ。
さすが庶民の寺です。

さて、像容です。
ま、以前書いたように写真が出まくってるんで今さらなんですが……でも、リアルな質感、量感をしっかりと感じられるのは実見ならでは。
キンピカの江戸江戸しい後補光背はともかくとして、そのシンプルかつスマートなマッスには感じるものがありました。
小仏という先入観ゆえ余計にそう感じたのかもしれませんが、思ったより大きいです。台座光背込みだとひと抱え以上、やすやすとは移動できない感じ。
三尊とも、鍍金はほとんど剥げ落ちて、薬師寺の像のように黒光りしています。といっても、あんな素晴らしく精緻な出来ではなくて、素朴な印象ですけどね。

なんていうか……仏像マニア的にそれほど期待できる対象ではなく、「一度くらい実見しとくか!」くらいな気持ちだったんですが、意外と……といったらホントに失礼ですが、かなり印象的でした。
なんだろ。存在感としか言いようがないんだけど。こう、三尊ともに、やけに細くて、ぶっきらぼうなまでにまっすぐな感じがね。

像容に関するこれ以上の考察は、また稿を改め、長野県信濃美術館で同時期に開催されていた「善光寺信仰展」の感想編に譲りますが、しかし……浅草寺と違って、一介の素人マニアがどうこう言えるレベルではないほどに研究が進んでいます。はい。

今回はここまで。
次回は「お戒壇巡り」の感想とか、周辺部のレポートとかをお届けします。
その後、上述の「善光寺信仰展」、さらには浅草寺との比較考察、そして……。

恥ずかしながら今回初めて知った、「善光寺と諏訪信仰の密接な関わり」についてもちょっとだけレポートします。端緒もいいところですけどね。

そんでもって……本ブログでは、ようやく本来のメインテーマである諏訪信仰絡みのネタへと徐々に踏み入っていくわけです。

あー、たぶん、気まぐれによって順序は激しく前後すると思いますけど。
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